自分にはまだ勇気がないけれど・・・

システムエンジニアとして一人で仕事を受けているという友人もいます。
もちろん自分よりもずっと知識が豊富で、営業力もあるし、仕事に貪欲なので仕事をする力が違うなーと心から思っていて、自分は起業するなんてことを今考える余裕もないのですが、最近彼の様に個人ビジネスの方が多くなっています。

自分の世代は、今の40代、50代の方々の様にバブルの経験もないですし、すでに終身雇用が崩れかけてきた・・・と感じる時代に就職となったので、一つの会社に居続けることが美徳とか、そうすることが安定を生むということをあまり意識していません。

今個人ビジネスが多くなっているという背景には、多分自分世代の様に、終身雇用を意識しない世代がいるということと、転職するということが一般的になっていて、その中で、自営するという選択肢をチョイスする人が出やすいのではないかと想像しています。

ただもちろん失敗もあります。
友人は今のところうまくやっていますが、他の友人で個人ビジネスに失敗したという人もいますし、友人もこれはやばいなと思うことが多々あったというので、やはり失敗しないポイントなどを理解しておくことが必要かと思います。

新しいものが出来たら友達に使ってもらう

友人は新しいシステムなどを構築すると、自分のところに持ってきたり、後輩の全く知識のないやつのところに持って行って使ってもらうということを何度も繰り返しています。

ここに費用は発生しないので特にならないのですが、作った人にはわからない、使った人が使いにくいと思う箇所って、必ずあるのです。
自分が作ったシステムを自信作としてクライアントに持っていった時、この部分が使いにくいんだけど・・と修正を受けることがあります。

人に使ってもらってわかるということも、沢山あるので近しい人に使ってもらうということも「テスト」として行っておくべきなのでしょう。

低価格ではじめることで顧客数を広げる

友人がおこなっているサービスは他のところよりも少々低い金額設定となっています。
最初は安かろう悪かろうに思われてしまうのでは?と心配したのですが、安く提供しないと個人ビジネスには食いついてこないし、ギリギリのところで安く提供し、その上で中味が濃い状態なら、口コミで広がっていくというのです。

ある程度のリスクを承知してこうした安い金額でサービスを提供し、名を広げるということを目的にしていくことも、個人ビジネスでは重要な事なのかもしれません。

同様な方法の成功事例として、定額のレンタルプリンターがあります。
格安でプリンターをレンタルでき、何枚印刷してもレンタル料金が変わりません。

印刷機をリースするより、ずっと安い値段でプリンターが借りられるのです。
安いと利用した人が質の高さを認めて他の人に話をする、するとつかってみたいという人が広がってくる、これによって次第に安くても地道に資金を稼ぐことができるし、新たな試みもできるようになっていくということなのでしょう。